DIPP-Motion V/2D

動画像からあらゆる動きを座標化するソフトウェア
2次元運動解析ソフトウェア
DIPP-Motion V/2D
DIPP-Motion V/2Dは、多くの研究機関で長年採用されてきた動画解析ソフトウェアDIPP-MotionPro2Dの後継製品です。
(※→動画解析とは)市販のムービーカメラから、高速度カメラ、エコー画像、顕微鏡画像などの業務用カメラまで、あらゆるカメラで得られる動画像から最新画像処理技術で科学的データを取り出すDIPP-Motion V/2Dは様々な分野で活躍する最新型の2次元運動解析ソフトです。
以下応用分野のリンクをクリックすると、使用事例の動画がご覧になれます。》
スポーツ
- 自転車、飛び込み、ゴルフのフォーム解析、コーチング
学術・工学
- バイオメカニクス、人間工学、心理学での動作計測、眼球運動解析
- 弾丸、飛翔体モデルの運動計測
自動車
- エンジン振動、サスペンション、建機の動きの検証などメカニカルな動きの解析
- 衝突実験での人体ダミーの挙動計測
生物・農業
- 昆虫の羽ばたき解析・顕微鏡映像での線虫、精子、バクテリアの運動計測
土木・水理
- 振動台実験、引っ張り試験での非接触変位計測
- 水理実験(2次元水槽)での浮体動揺解析
自動追跡、手動追跡の簡単操作、分かり易いユーザーインターフェースに加え、きめ細かいグラフ表示でお客様の計測解析業務を強力にサポートします。
録画システムの最適な組み合わせもお客様の御テーマとご予算に合わせてご提案致します。
製品特長
2次元運動解析ソフトウェア DIPP-Motion V/2D の特長
多様な入力デバイス

市販のムービービデオの動画から業務用の高性能カメラで得られた動画まで、多くの動画素材について対応します。
(高速度カメラ、顕微鏡画像、サーモグラフィー、X線造影画像、超音波画像、内視鏡画像、タイムラプスビデオ)
親しみやすいユーザーインターフェース
ツリー構造で迷いのない直感的な操作が可能な分かりやすい画面構成です。
高機能画像処理
- オートデジタイズの機能が“より使いやすく”なりました。
- 相関追尾、2値化追尾、多値加重重心計算追尾、色相追尾、チェッカーマーカーなど、多くの追尾ロジックに対応しています。
- 計測対象毎に詳細なパラメータ設定が可能です。時間と労力の負担の大きいデジタイズの作業の効率を大幅に改善しました。
校正
- 多彩な校正・補正機能で、“精度アップ”を実現しました。
- 2次元のキャリブレーションは計測対象の平面を規定するものですが、その平面がカメラに対して斜めに設定される場合でも角度を補正したデータを出力可能です。
- カメラと平面に位置関係が変化する場合は、各時刻ごとにダイナミックにキャリブレーションすることが可能です。
歪み補正
- レンズの歪みは計測精度に大きく影響します。この歪みによる誤差を補正する機能を搭載しました。
結果の表示
- 元動画と得られた数値、解析結果を”より分かり易く”表現します。
- 得られたグラフデータ、アニメーション(元動画、スティックピクチャー)、他の計測機器の波形データを同期再生が可能です。
- 見えない部位のデータを推定計算する機能を搭載しました。
結果の出力
- グラフデータのCSVファイル出力、アプリ内再生アニメーションの動画ファイル出力が可能です。
- 指定した計測対象の一つを固定原点として計測結果全体を変換可能です。変換した結果のアニメーション動画作成や解析が可能です。
動作環境
OS | Windows7 Windows8.1 Windows10 32bit/64bit |
CPU | Intel Core i5以上のプロセッサ(マルチコア推奨) |
HDD | 10GB以上の空きが必要 |
メモリ | 4GBのRAM(8GB以上を推奨) |
モニタ | 解像度1,366*768以上の画像解像度をサポートするディスプレイ |
グラフィックカード | OpenGL2.0以上対応のグラフィックカード |
運動解析ソフトウェアで解析した事例
医・歯学部向け用途

嚥下の解析や、顎関節運動の解析などの用途で歯学向けや、血流、精子の挙動、眼球運動などの用途など、医学向けに多数の実績がございます。
X線画像における2次元の運動解析において、特定部位から計測対象までの距離・速度・加速度などを求めることができます。
他社製品では自動追尾が困難で、多くのフレームを手動で指定していたお客様のVF画像でも、DIPP-Motion V/2Dなら自動追尾できるフレームが飛躍的に増加し、作業の効率を一気に高めることが可能です。
ここでは「動画を使って」解析する、という意味です。
知りたい内容がある場合はまず、その状況を撮影、記録します。空間を拡大したり(顕微鏡)、時間軸を伸ばしたり(スローモーション)、透過して見たり(X線)、などの特殊な撮影も含まれます。
次にこの動画を「見る」だけでなく、そこから「数値データ」を導きます。画像計測とは、ひとつにはこの部分を指しています。明るさ、色の変化から、動きなどを座標化、定量化します。さらにこの計測結果から速度、角度、移動量などの二次的な情報を取り出すことができます。また、分野別の専門的な二次データを取り出したり、統計処理を加えたりします。
計測対象の格子配列
顕微鏡内対象の歪や脈動の解析において相関追尾が有効ですが、画像全体を計測対象とする場合には「格子配列」機能が便利です。
マウスドラッグするだけでそのエリアに等間隔に計測対象部位を設定できます。
部位数を指定、または間隔(ピッチ)を指定するだけです。
運用の労力を一気に低減したあたらしい機能です。
(用途)
材料分析における歪・変形計測
細胞の脈動・拍動計測