あらゆる動きを数値化するソフトウェア
2・3次元運動解析ソフトウェア
DIPP-Motion V/3D
あらゆる映像ソースから2次元、3次元運動解析(※→運動解析とは)のための科学的なデータを最先端画像処理技術で取り出すDIPP-Motion V(five)は、ツリー構造による迷いのない簡単な操作性、ユーザーインターフェースで新登場したディテクトの最先端運動解析ソフトウェアです。
《以下応用分野のリンクをクリックすると、使用事例の動画がご覧になれます。》
医学
- リハビリテーション、嚥下造影画像での関節可動域などの動作解析
スポーツ
- 自転車、球技、ダンス、ハードル運動、コーチングやゴルフ打球のスピン量計測
学術
- バイオメカニクス、人間工学、心理学での動作計測や眼球運動解析
CG
- ゲーム、アニメーション、CG制作時のフルボディ、指先、フェイシャルなどあらゆるモーションキャプチャー
自動車
- エンジン振動、ギアの回転、サスペンションの挙動などメカニカルな動きや衝突実験での人体ダミーの挙動計測、運動解析全般
半導体・ロボット
- ボンダー、アームロボットの動きや不具合検査
生物、農業
- 昆虫の羽ばたき解析や顕微鏡映像での線虫、精子、バクテリアの運動計測
土木、水理
- 振動実験、引っ張り試験での非接触変位計測や水理実験の船舶モデルなど浮体の動揺6成分解析
ハイスピードカメラ、録画装置、照明やキャリブレーションツールなど各お客様の現場向けの個別システム提案もお任せください。
製品特長
運動解析ソフトウェア DIPP-Motion V/3D の特長
新製品で強化された機能 その1
より高度な3次元運動解析を行う場合、計測対象のポイント数は増加する傾向にあり、 計測ポイントの増加はデータ生成までの時間と労力に比例し、ユーザの負担に直接影響します。
DIPP-MotionV は、マーカーの自動セレクト、対応点の自動マッチング機能が追加されており、3次元運動解析のデータ算出の時間を大幅に短縮しました。
オペレータの負担を大幅に軽減する運動解析ソフトです。
新製品で強化された機能 その2
輝度加重重心計算機能によりサブピクセルの分解能が大幅にアップしました。
相関追尾で高精度に位置を検出できるサブピクセル処理が他社製品の軌跡よりもスムーズであると好評でしたが、マーカー追尾においても単純二値化では得られない高分解能を実現しました。
キャリブレーション
歪補正
レンズの歪みは計測精度に大きく影響します。この歪みによる誤差を補正する機能を搭載しました。
チェッカーボードを3次元的に動かして画像を収録するだけです。
2D/3Dのいずれの計測でも適用可能です。
3Dキャリブレーション
3次元キャリブレーションは座標系を指示するキューブ(直方体の)フレームを用います。
校正用マーカーの自動認識機能を使えば、キャリブレーションポイントをひとつひとつ指定せずに設定可能です。
空間内での座標が指定できる任意の8ポイントがあれば、キューブに限らず校正が可能です。
大きな計測空間の場合、多数のカメラを空間に配置し校正空間を合成することが可能です。
DLT法だけでなくダイナミックキャリブレーションにも対応します。キャリブレーションポイントを設定しづらい環境での運用で効果的です。
追尾機能
従来運動解析ソフトでは困難とされた計測空間内に次々に飛び込んでくる計測対象に対し、新しいIDを自動でつけて追尾することができるようになりました。
この機能により、液中、気中のトレーサーを追尾することができます。
3次元データ作成
平面上に多数の計測マーカーが存在する場合、自動でマーカーのセレクトが可能で、対応点の自動マッチング機能によりスムーズな3次元データ算出を実現します。
運動解析
3次元データ解析機能
速度、加速度、角速度などの各種解析項目のグラフが動画、アニメーションと同期して再生できます。
計測対象の中の任意の3点を固定した想定でアニメーションを再生することができ、計測対象の移動物体上での相対的な動きを再現可能です。
動画データの出力機能
同期再生される「元画像」「3次元アニメーション」「描画されたグラフ」などは、レイアウトしたイメージをそのまま動画ファイルとして出力することが可能です。
これにより、本ソフトがない一般的なパソコンの環境でも汎用の動画ビューワソフトで解析結果を再生でき、プレゼンテーション資料にペーストするなどすればより効果的なアピールが可能となります。
運動解析ソフトウェアで解析した事例人体等のバイオメカニクス用途
スポーツやリハビリ、車いすや義足など、人間の動作分析用の様々な運動解析が可能です。
- ゴルフ、野球、陸上、テニス、卓球、機械体操、剣道などスポーツパフォーマンス解析
- 車椅子の開発や水中歩行などのリハビリテーション用途
- 生活空間での人間の行動解析
- ラットや猿などの動物実験の行動解析
本ソフトで得られる「計測データ」から、二次的な理解や解釈をする部分までを含めて言うこともあります。
ディテクトでは画像処理を応用して得られる「座標値」という一次データから、数学的に生成される二次データ生成(速度、加速度、角度、移動距離など)までを示す内容として、運動解析と称しております。
また運動解析とは、「運動」を体育、スポーツ、という意味で使う場合もあります。
ここでは、もっと一般的に「動き」という意味で、運動という言葉を使います。
動作環境
OS | Windows7, 8.1, 10, 11 32bit/64bit |
CPU | Intel Core i5以上のプロセッサ(マルチコア推奨) |
HDD | 10GB以上の空きが必要 |
メモリ | 4GBのRAM(8GB以上を推奨) |
モニタ | 解像度1,366*768以上の画像解像度をサポートするディスプレイ |
グラフィックカード | OpenGL2.0以上対応のグラフィックカード |
この製品の導入事例
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